[ブランディングスキル]商品を売りたければ、商品を売るな?!
ブランディングスキル
結論:商品を売りたいのなら、商品を売るな?!
■そもそもブランディングとは?
どのような状況だとブランディングが成功しているのかというと以下のようなイメージです。
- MARKETING=特定の人に好きと伝える
- ADVERTISING=不特定多数に好きという(広告)
- PR=第三者が好きな人に想いを伝えてくれる
- BRANDING=相手から自分のことを好きと言ってもらえる
どう考えても、ブランディングがいいですよね。モテモテです(笑)
あなたが会社を作るにしても、独立してフリーランスもして働くとしても、ブランディングは必須です。
ブランディングがない企業は広告等に莫大な資金をかけています。それにも関わらず、成功していないのが現状です。
一番重要なのはブランディングです。
ブランディングさえ有れば、言ってしまえば、広告もいらないのです。
■ブランディングの種類
○コーポレートブランディング(どう繋がるか)
例)HP、ロゴ、パンフレット、代表者、提携先、資本先、法務
○プロダクトブランディング(何を売るか)
例)価格、材料、パッケージ、雰囲気、デザイン、希少性、認可、資格
例)チャネル、ターゲット、メディア、口コミ、SNS、キャッチコピー、ストーリー
○セールスブランディング(どう売るか)
例)販売方法、提携先選定、顧客選定、資料
ブランディングが無いと負のスパイラルにハマってしまい、事業はすぐ潰れてしまう。
価格競争→サービス競争→自社コスト高→利益率低下→コスト削減→PR削減→シェア低下→価格競争
▽ブランディングが無ければ、他社の商品と価値は同じになってしまいます。
そうなると、価格競争になり、サービス競走になります。
その後は、自社コストが高くなり、利益率が下がります。時間が少なくなるため、コスト削減の行動となり、 PR等も減ります。
すると、さらに認知度やシェアは低下してしまいます。
これが負のスパイラルです。
■競合を把握して、競合を作らないようにする?!
『○○であるが○○ではない』と断言することが、コーポレートブランディングを高めることになります。
分かりにくいと思うので例を出しますね。
あのGoogleは何の会社というイメージですか?
多くの人のイメージではテクノロジーやITの会社という認識ではないでしょうか?
しかし、Googleは完全に『広告会社』なんですよ
Googleの利益のほとんどは広告収入だからです。
しかし、GoogleはGoogleのことを広告会社では無いと断言しています。なぜでしょうか?
それは、広告と言ってしまうと広告会社が競合になってしまうからです。
つまり、競合を把握することで、自身のポジションを確立できるのです。
■ワークショップ!実際に考えてみましょう!
- 現状把握:あなたはカフェラテを販売しようと思っています
- 数値事実①:100人対象の調査によると、500円のカフェラテであれば、全員頼むという回答になりました。
- 数値事実②:1500円だと高すぎて誰も買わないようです。
- 数値事実③:1杯のカフェラテを販売するのに、原価や人件費を計算すると300円の費用がかかります。
ここで問題:あなたはこのカフェラテをいくらで販売しますか?
・
・
・
図を使って考えてみましょう。
調査の結果の価格では、必ず経営が続くことはありません。
その理由は以下の図を見てください。
どの価格で有れば、利益を最も残せるのかを考える必要があるのです。
商売で最も大事なのは売上ではありません。利益です。
売ることに全てを注ぐのではなく、お金をどう残すのかが重要なのです。
販売価格 利益
- 500円→→→20000円
- 750円→→→33750円
- 1000円→→35000円
- 1250円→→23750円
- 1500円→→0円
■ブランディングの意味
ブランディングというのは付加価値を伝えたり、体験させることである。
例えば、
ファミレスで飲むコーラと
オシャレなバーで飲むコーラ
なにか味が違いますか?
たぶん何も変わらないですよね。
でも価格は何倍も変わってくる。
それは、お店の雰囲気やサービスなど、商品以外の体験という価値を提供しているからなのです。
実際、価格競争に巻き込まれていないでしょ?
これこそが、『ブランディングの力』です。
■商品を売りたいのなら、商品を売るな?!
さぁ、意味がわからないと思った方もいるでしょう(笑) 続きを読んだらわかります。
ブランディングとは商品以外の付加価値を提供、 PRすることです。つまり、商品自体をPRしてはいけないのです。
誰もが知る大手企業での具体例です
YAMAHAはピアノを売りたいと考えました。
そこで、ピアノのPRをするのではなく、
ピアノ教室を行い、ピアノを欲しいと思わせることを提供したのです。
『ピアノを売りたいのなら、ピアノを売るな』という意味が理解できたのではないでしょうか?
マクドは100円のコーヒー
スタバは600円のコーヒー
何が違うのか…
スタバはゆったりとした空間を提供しているのです。スタバにはコーヒーを飲みに行ってるのではなく、無意識にあの空間を求めてお金を払ってるのです。
自分の商品やサービスを、どのように売るのか考えてみましょう!
■まとめ
『商品を売りたいのなら、商品を売るな!』
付加価値をつけることが、ブランディングである。